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樹木葬?仏像葬?

仏像葬とは、遺骨を粉状にし、水とセメントを混ぜて造る。

大阪一心寺では、2017年10年ぶりに造仏されたお骨仏は、約22万人の遺骨で造仏され、これまでに国内外の200万人以上が骨仏となりました。

まさに、遺骨で出来た仏像がお墓になる事です

樹木葬、海洋葬(散骨)、自然葬、宇宙葬、バルーン葬など様々な葬送の方法がございます。

樹木葬は

樹木の下に眠る葬送(お墓)の方法です。もっと細かく「桜の木をお墓にするさくら葬」など樹木の名前がついた葬送方法もありますね。

海洋葬は、海への散骨を意味します。散骨=海洋葬とお考えの方も多くありますが、散骨する場所によって違ってきます。

海に散骨・山に散骨・空に散骨・川に散骨・宇宙に散骨

海への散骨は、石原裕次郎さんがやりたくとも当時は出来なかったとして有名です。今では、海の散骨は一定の節度をもって行われれば、自由に散骨が出来、当たり前になりつつありますが、ほんの20年ほど前は、違法とされ許可されませんでした。

山の散骨は、

樹木を墓標とするのではなく、山全体を墓標とします。登山や岩山が好きで一体となる考え方は、修験道の昔からありました。

ただし、遺骨の上から土をかけたり、土中に埋めることは埋蔵・収蔵という意味合いになり、違法になってしまいます。

紛骨された遺骨を、山の頂から「撒く」という葬送方法ですが、近くに果樹園など農作物がある場合、風評被害につながり、全国の自治体では条例による規制がされています。

空の散骨は、

セスナやヘリコプターで空中から散骨する場合です。さすがに街中では出来ず、山か海の上空から撒くことになります。空が好きだった方にはとても素敵な事でしょう。

これと同じでバルーン葬があります。風船に乗せて紛骨した遺骨を大空に浮かばせます。するとある一定の高度になれば風船は爆発し、大空に遺骨が撒かれることになります。

川の散骨は、

親鸞聖人が有名で、「私が死んだら、賀茂川へ捨てて魚に与えよ」と常に仰っていたお言葉として、親鸞聖人の曽孫の覚如上人の『改邪鈔(がいじゃしょう)』に記されています。インドでは、今でも行われている通り「水葬」ともいわれますが、遺骨をガンジス川に流しています。日本では、アユや川魚の漁や漁業権など権利の問題があり、ほぼ不可能な方法でしょう。

宇宙葬は、ロケットに乗せて、人工衛星と共に宇宙に散骨する。宇宙好きの方は最高の方法でしょう。人工衛星ですから、どこにいても空を見上げれば手を合わせることが出来ます。何時何分どの方角に飛んでくるというのがわかります。すでに何人か実施されているようですが、問題は、費用がかさむことです。

そして、仏像葬とは、まさに仏様となる葬送方法です

仏様?というと首をかしげる方が多くあります。

実は、仏像葬は、1200年以上前から行われてきた方法です。

お骨大師
お骨大師(国宝)

私たちが、お寺に行って拝んでいる仏像の胎内を考えたことがありますか?

古い仏像の胎内をX写真で撮影すると、体内に遺骨や遺髪・爪が収められている場合がございます。三井寺(滋賀県大津市)の智証大師座像は、智証大師(円珍)様が、自分の座像を作り、その中に収めよと生前に遺言されていたといわれます。その座像は、現在「国宝」となり、約1200年もの間祈りを捧げられており、別名「お骨大師」ともいわれています。

大阪の一心寺は、お骨仏のお寺として有名です。

22万人分、遺骨で造る仏様 なぜ納骨?遺族に聞いた

一心寺では、1887(明治20)年、遺骨を粉状にし、水とセメントを混ぜて造る。宗派を問わず受け入れ、2017年10年ぶりに造仏されたお骨仏は、約22万人の遺骨で造仏され、これまでに国内外の200万人以上が骨仏になった。

仏像葬(お骨仏)の魅力

1つは、「私が仏様となり役に立つ」という事です。

遺骨がお墓や土中の暗くじめじめした中に眠るのではなく、仏様となって人々の役に立つ。遺族だけでなく様々な方が祈り手を合わせてくれるので寂しくない。

2つは、管理が不要

たくさんの方がお参りし、お花や線香が絶えません。せっかく大きなお墓を建てたのに、誰も面倒も見ず、草はボウボウ、墓参りもされない悲しい墓はたくさん見受けられます。また管理料など遺族に迷惑をかけることもありません。

3つは、安いという事です

一心寺では、1万円~で納骨できます(詳しくは一心寺のホームページをご覧ください)

上記の葬送方法を比較してみました。

樹木葬

樹木を墓石代わりにする方法

1999年岩手県一関市で始まった葬送法

山奥の方法だと思っていたら、最近では、都会の樹木葬に人気が集中しています。

お墓の墓石を樹木葬にしたという墓所です。

イメージは良いのですが、それならば墓石で十分と考えるのは私だけでしょうか?

大自然の中に、悠々と眠るのが樹木葬だと・・・。

50万~70万円程

海洋葬(散骨)

1991年はじめて海の散骨が実施されました

葬送の自由をすすめる会

20万~60万円程

山の散骨

山の散骨は、土に埋めるのではなく、細かくした遺骨を「山にかける」というイメージです。土をかぶせると、それは埋蔵となり、法律違反となります。

ご自分所有の山であれば良いのでしょうが、近隣の農家への風評被害があり、実施はむずかしいのが現状です

30万円程

空の散骨

空の散骨は、ヘリコプターをチャーターし、海上で散骨する方法(サンライフ

バルーンを利用して、空中で風船が割れて、散骨される方法があります。

空が好きだった方にはいいのでしょうが、地上にいる人間には、どうでしょうか?

50万円程

宇宙葬

人工衛星に遺骨を搭載して、宇宙に飛ばすという方法です。人工衛星ですので、地球の周りを回り続け、何時何分どの方角に飛んでいることがわかるので、その方角に向いて手を合わせるというのもロマンチックです。(宇宙空間に飛び続ける方法もあるそうです)

しかし、一部の遺骨のみとなりますので、残った遺骨をどうするか?

200万円程

仏像葬(お骨仏)

遺骨の量によって、1万~3万円の費用がかかります。

他と比べることが出来ない安さです。

その理由は、お寺が遺骨に困った方の受け皿として始めたもので、株式会社など利益を目的としてやっていない点にあります。

ただ、新聞やテレビで紹介され、申込が殺到していることもあり、墓じまい等の安く済ませたい場合などは、受け入れ中止を表明しているお寺もあります。

独身などお墓にお困りの方にとって

お墓に眠るという考えから、仏様として役に立つという考えに、生前からの申込み希望者が多いのもうなずけます。

1万円~

お骨仏は、全国にある

お骨仏は、大阪一心寺だけなの?という方もありますが、あまり知られていませんが、全国のお寺で行われています。

大阪府:お骨佛の寺 一心寺

■住所:〒543-0062 大阪市天王寺区逢阪2丁目8-69
■電話:06-6771-0444

一心寺受け入れ制限

東京都:関東のお骨佛 本寿院

■住所:〒143-0025 東京都大田区南馬込1-16-2
■電話:03-3772-8889

栃木県:尊星王院

■住所:〒321-1264 栃木県日光市瀬尾3123-5
■電話:0288-25-7356

新潟県:国上寺

■住所:〒959-0136 新潟県燕市国上1407番地
■電話:0256-97-3758

福井県:西福寺

■住所:〒914-0824 福井県敦賀市原13-7
■電話:0770-22-3926

埼玉県:広徳寺

■住所:〒367-0212 埼玉県本庄市児玉町児玉1504-3
■電話:0495-73-4109 

神奈川県:円宗院

■住所:〒254-0077 神奈川県平塚市東中原2丁目17-7
■電話:0463-33-9004

千葉県:大福院

■住所:〒290-0537 千葉県市原市石塚645
■電話:050-1176-9322

愛知県:一乗院

■住所:〒468-0014 愛知県名古屋市天白区中平2丁目1914

愛知県:飛鳥善光寺

■住所:〒490-1437 愛知県海部郡飛島村元起3-26
■電話:0567-52-1063 

京都府:金戒光明寺

■住所:〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121
■電話:075-771-2204 

滋賀県:西願寺 

■住所:〒523-0084 滋賀県近江八幡市船木町1246
■電話:0748-33-4073 

香川県:法然寺

■住所:〒761-8078 香川県高松市仏生山町甲3215番地
■電話:087-889-0406

福岡県:勝楽寺

■住所:〒831-0045 福岡県大川市大字大野島2017
■電話:0944-87-3154 

福岡県:長専寺

■住所:〒807-0051 福岡県遠賀郡水巻町立屋敷3-13-13
■電話:093-201-3642 

熊本県:本寿院

■住所:〒860-0862 熊本県熊本市中央区黒髪1-4-6
■電話:080-4329-8889

最後に

古くて新しい「仏像葬」について本ページでは紹介して参ります。